捻挫（ねんざ）

捻挫とは、関節を不自然な方向にひねることで、靱帯が損傷した状態を指します。足首や指に起こりやすいですが、体のどの関節にも起こる可能性があります。

捻挫の主な症状は、以下の通りです。

• 痛み: 捻挫部位に痛みを感じます。
• 腫れ: 捻挫部位が腫れます。
• 内出血: 血管が破れて、血液が組織内に漏れ出すことがあります。
• 関節の不安定感: 関節がグラグラしたり、不安定になったりすることがあります。

捻挫は、靱帯の損傷程度によって軽度、中等度、重度に分類されます。

• 軽度: 靱帯が伸びたり、軽い断裂を起こしたりしている。
• 中等度: 靱帯が部分的に断裂している。
• 重度: 靱帯が完全に断裂している。

捻挫をした場合、患部の安静が重要です。患部を動かすことで、さらなる損傷や痛みが生じる可能性があります。そのため、捻挫をした直後は、患部を固定し、運動制限を行うことが推奨されます。損傷の程度によって、運動制限の期間は異なりますが、通常は数日から数週間程度です。

適切な治療とリハビリテーションを行い、患部の状態が改善されるまで、運動制限を続けることが重要です。

当院では外傷の治療に効果的な治療機器を多数取り揃えています。
捻挫の治療には、主に微弱電流療法や超音波療法が用いて施術します。

微弱電流療法とは、人体に微弱な電流を流すことで、細胞の修復を促進する治療法です。微弱電流は、細胞内の電位を正常化し、細胞の機能を改善する効果があります。これにより、損傷した組織の修復が促進され、痛みが和らげられます。

超音波療法とは、超音波を患部に当てることで、組織の深部まで熱エネルギーを伝える治療法です。超音波による熱エネルギーは、血流を促進し、痛みを和らげる効果があります。また、超音波は、組織の修復を促進する効果もあります。

これらの治療法は、非侵襲的で副作用が少ないため、捻挫の治療に広く用いられています。

運動療法は、捻挫後の筋力や関節可動域の回復を促すために重要です。
関節の安定性を高め、日常生活への速やかな復帰を後押しします。

捻挫した患部に対しては、専門家が指導する範囲内での軽度な運動やストレッチを行うことが効果的です。当院では、柔道整復師の院長が適切な負荷を選択し、関節周囲の筋力を強化・柔軟性の向上・バランス感覚の回復をサポートします。

予防や対処方法を適切に行うことで、捻挫のリスクを軽減し、早期の回復を促すことができます。