外傷とは、事故やケガによって身体にダメージを受けた状態を指します。
打撲、捻挫、骨折、脱臼などが代表的な外傷であり、日常生活やスポーツ中に発生することが多くあります。
外傷の症状は、軽度なものから重度なものまでさまざまで、適切な治療を行わないと後遺症につながる可能性があります。
以下に、よく見られる外傷の主な症状をいくつかご紹介します。
捻挫は、関節を構成する靭帯が引き伸ばされ、場合によっては部分的に断裂することで発生します。
足首や手首などの関節部位で特に多く見られ、急なひねりや不自然な動きが原因です。
症状としては、腫れ、痛み、関節の動きの制限が挙げられます。
打撲は、直接的な衝撃や圧力によって筋肉や皮膚の下の組織が損傷する状態です。
身体のどの部位にも発生する可能性があり、通常は腫れや内出血を伴います。
痛みは打撲の直後から感じられることが多いですが、時間が経つとともに色が変わる内出血が目立つようになります。
挫傷や肉ばなれは、皮膚が切れずに内側の組織が損傷する外傷です。
打撲と似ていますが、より深い組織にダメージを与えることが多いです。
挫傷は、スポーツや事故での衝突、転倒などが原因となり、筋肉や内臓に深刻な損傷を与えることがあります。
骨折は、骨にひびが入ったり、完全に折れてしまったりする外傷です。
外力が骨の耐久力を超えたときに発生し、痛み、腫れ、変形が典型的な症状です。
骨折には、単純骨折(皮膚が破れていないもの)と複雑骨折(皮膚が破れて骨が露出するもの)があります。
脱臼は、関節の骨が本来の位置からずれてしまうことです。
一般的に肩や指で多く発生し、激しい痛みや関節の変形が伴います。
脱臼が発生すると、関節の周囲の靭帯や神経にも損傷が及ぶことがあり、迅速な整復が必要です。
スポーツ中の事故 スポーツは、体を激しく動かす活動が多く、外傷のリスクが高いです。例えば、サッカーやバスケットボールでは、選手同士の衝突や急な方向転換が原因で捻挫や打撲が頻繁に起こります。また、野球やラグビーなどでは、落下するボールや激しいタックルによって骨折や脱臼が発生することがあります。
日常生活での転倒や衝突 日常生活においても、滑って転倒したり、家具にぶつかったりすることで外傷が発生します。階段を踏み外したり、路上でつまづいたりすることで捻挫や打撲が起こることは珍しくありません。また、高齢者は骨がもろくなっているため、軽い転倒でも骨折のリスクが高まります。
交通事故 交通事故は、外傷の原因として非常に多く、重大な損傷を引き起こす可能性があります。車両同士の衝突や歩行者への衝突により、骨折や脱臼、打撲などの深刻な外傷が発生します。特にむち打ち症など、首に大きな衝撃が加わる外傷が多く見られます。
作業中の事故 労働現場や家庭内での作業中に、機械に巻き込まれたり、重い物を持ち上げたりすることで外傷が起こることがあります。作業中の外傷は、手や指の捻挫、骨折、挫傷が多く、特に重機を扱う現場では深刻な外傷のリスクがあります。
外傷は、日常生活の中で避けられない場合も多くありますが、正しい知識と迅速な対応でその影響を最小限に抑えることができます。
専門の接骨院では、これらの外傷に対する適切な施術を提供し、回復をサポートします。
「RICE」とは、捻挫などの外傷を受けたときの基本的な応急処置方法です。Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つの処置の頭文字から名付けられました。
患部の安静:捻挫をした直後は、患部を動かさないようにしましょう。患部を動かすことで、さらなる損傷や痛みが生じる可能性があります。
冷却:捻挫をした直後は、患部に氷嚢や冷却ジェルパックなどを当てることで、痛みや腫れを和らげることができます。ただし、直接肌に当てると凍傷の恐れがあるため、タオルなどで包んで使用しましょう。
圧迫:患部を弾性包帯などで適度に圧迫することで、腫れを抑えることができます。ただし、圧迫しすぎると血流が悪くなるため、注意が必要です。
高く保つ:患部を心臓より高い位置に保つことで、血液やリンパ液の流れが促進され、腫れが抑えられます。
早期にRICE処置を行うことで、内出血や腫れ、痛みを抑え、回復を助ける効果があります。
接骨院と整形外科は、どちらも骨や筋肉、関節などの「運動器」に関する痛みや不調を扱う施設ですが、それぞれ役割や治療方法が異なります。
接骨院では、柔道整復師という国家資格を持つ施術者が、主に捻挫や打撲、骨折、脱臼、筋肉の損傷などの外傷に対する施術を行います。
柔道整復師は、怪我や外傷を専門とする「骨接ぎ」の技術を持ち、患部を元の位置に戻し、自然治癒力を高める手技療法を得意としています。
接骨院の施術は、手技療法を中心に、必要に応じて物理療法(超音波や電気治療など)を併用して行います。
また、保険が適用される場合が多く、比較的短い通院回数で済むことが多いです。
一方、整形外科は医師が診察を行い、骨、関節、筋肉、神経の病気や怪我を診断し、治療します。
整形外科では、X線(レントゲン)やMRIなどの画像診断を用いて、正確な診断を行います。
治療方法には、薬物療法、注射、手術などが含まれ、重篤な病状や急性の外傷、慢性の痛みなどに対する治療が行われます。
整形外科は総合的な治療を提供し、病状に応じてリハビリテーションを行うこともあります。
整形外科での治療は、病院やクリニックの外来で行われ、手術が必要な場合は入院が必要になることもあります。
どちらを選ぶべきかは、症状や状況によって異なります。
軽い捻挫や打撲であれば、接骨院での手技療法や物理療法が適しています。
柔道整復師は、日常生活やスポーツでの怪我に対する迅速な処置とケアを提供します。
一方で、骨折や重度の外傷、慢性的な痛みや、手術が必要なケースでは、整形外科での診察と治療が必要です。
整形外科は、病気や外傷の正確な診断と総合的な治療を提供し、リハビリテーションを含む長期的なケアも行います。
どちらに行くべきか迷った場合は、まず整形外科で診断を受け、そこで治療の方向性を相談するのが良いでしょう。軽い症状であれば、接骨院でのケアを受けることも考慮してください。両者は互いに補完し合う関係にあり、適切に利用することで、健康な体を維持することができます。
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